オスグッド病
- 膝のお皿の下が痛い
- 屈伸すると膝の下の方が痛い
- 走ったり、階段の登り降りをすると、膝の下の方が痛い
- 正座をしたときに 膝の下の方が痛い
- 膝のお皿の下がポコっと隆起している
オスグッド病って?
「オスグッド病」は「オスグッド・シュラッター病」とも呼ばれます。
オスグッド病は、頻度の高いスポーツ障害です。
主に 10歳代前半の成長期の子供に発症するスポーツ障害の一つです。小学校の高学年から高校生に多いです。
どんな運動をしていても オスグッド病を発症することがありますが、特に ジャンプや蹴る動作のあるスポーツで発症することが多いです。
- バスケットボール
- バレーボール
- 陸上
- サッカー
オスグッド病の症状は?
膝下前面の痛みや腫れです。
膝のお皿の指3本~4本分程度下の部位の出っ張っている部分に痛みや腫れ、熱感、硬い盛り上がりができるのが特徴です。
症状は、軸足に症状が出ることが多いですが、両足に出ることもあります。
休むと症状は良くなりますが、運動を再開するとまた症状が出ます。
オスグッド病のほとんどは 成長期を過ぎ、骨が出来上がると自然に治ってきます。
まれに剥がれた骨片が成人しても痛みの原因になることがあり、その時には骨片摘出や、骨片固定といった手術を行うことがあります。
オスグッド病の原因は?
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膝周囲には4つの骨があります。
- 股関節から膝へ続く大腿骨:大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
- 膝のお皿:膝蓋骨(しつがいこつ)
- 膝から足関節に続く内側にある骨:脛骨(けいこつ)
- 膝から足関節に続く外側にある骨:腓骨(ひこつ)
そして、太腿の前部分にある筋肉は、骨盤から始まり、膝の皿の表面を通り、膝下の出っ張っている部分に付着しています。
膝を伸ばす運動をすると大腿四頭筋を使うため、その付着部である脛骨粗面(けいこつそめん)に大きな負荷がかかります。
10代前半では まだ成長過程であり、脛骨粗面(けいこつそめん)は完全な骨ではなく成長軟骨と呼ばれる軟らかい骨(軟骨)が含まれます。
そのため、スポーツで膝を伸ばす運動を繰り返すことで、膝前面に炎症が起き、痛みや腫れの原因となります。
さらにオスグッド病が進行すると、繰り返す外力によって 膝のお皿の下の部分で 骨や軟骨がはがれてしまうことがあります。
剥がれてしまった腱と軟骨が膝の下の盛り上がりとして現れます。
あい鍼灸整骨院のオスグッド病の治療は?
始めは安静にすることが大切です。
症状が軽い場合は、スポーツの運動量を減らしたり、痛みの生じるトレーニングを中止したりして経過をみます。
痛みが強い場合には、一時 完全にスポーツを中止します。
オスグッドの痛みを取るためには、その痛みの根本的な原因を解決する必要があります。
痛みの原因は、膝の下の痛い部分ではなく、骨を引っ張っている【太腿の筋肉の張り・硬さにあります。
オスグッド病は、膝の筋繊維が収縮して緊張した状態になっているので、血行が悪くなり、痛みが生じているのです。この緊張を解いて、痛みがない=「筋肉がゆるんだ状態」が自分にとっての当たり前にしていくことで痛みが解消されていきます。
あい鍼灸整骨院では、手技療法(マッサージやストレッチ)で原因となる筋肉の緊張を緩めていきます。
鍼灸なども 筋肉を緩めるのに効果的です。
また、痛みが強い場合は、超音波治療器や、ハイボルト療法などを併用するのもお勧めです。
大腿四頭筋やハムストリングのストレッチも 再発予防には、重要な治療です。
膝の使い方、筋肉のストレッチの方法、日常生活で気をつけることなども、指導・サポートしていきます。
現在、やっている部活動やスポーツをできるだけ休まないように、その中で1日でも早くオスグッド病の痛みを改善するために、根本的な原因を取り除きましょう。
オスグッドでの痛みは、あい鍼灸整骨院にご相談ください!
監修:さくらメディカル株式会社 鈴木 拓
- 財団法人横浜市スポーツ振興事業団 横浜市体育協会にて、指導員として、地域の方へ運動を通じた健康づくりに従事
- 厚生労働省認可、国家資格である「柔道整復師」を取得
- 横浜市栄区に「さくら鍼灸整骨院」を開業
- 現在は 横浜市を中心に31店舗の鍼灸整骨院と4つの介護施設を運営